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ゾロビンの日っ!!!

こんばんは、皆さま。

ご無沙汰しております。
遅刻しそうな感じだったのですが、何とかぞろびん創作が出来上がりましたので、
うPしたいと思います。

ただのらぶらぶ?話。かもしれません。
苦手な人は要注意!
大丈夫な人のみ、下記より続きをお楽しみいただければ幸いです。

つーか早く合流しろ。(本誌)
あなたたちが一緒にいないと落ち着かないんだ(勝手な)


“その言の葉は”


「………っ………!」

「…、……」

「……!…………」

(…なんなんだ、うるせぇな…)

昼食を食べてからまだ一時間と経っていないだろう。
聞こえてきた喧騒のせいで、心地よい睡眠から無理やり覚醒させられたゾロ。

日を遮っていた滑り台の陰から顔を出すと、ナミの声とルフィたちの声が入り混じって聞こえる。

内容は聞き取れないが、どうせルフィが余計なことをやらかしたのだろうと思っていた。

そこへ勢いよく扉が開いた。
と、同時に盛大な打撃音。

どべしゃぁっ!

「うぉっ!あっぶねぇなっ!」

「あっ!ゾロっ!」

すんでのところで落ちてくるルフィを避けたところへ不機嫌そうなナミの声。

「あんたねぇっ!ロビンが大変なときによく平気で寝てられるわねっ!
 ちょっとは一緒に考えたらどうなのよ!」

「はぁ? てか、ロビンが大変って俺ァ何も聞いてねぇぞ。人怒鳴りつける前に説明しろってんだ」

「へ…? 聞いて、ない?」

「あ、っ…ナミ。ごめんなさいね、ゾロ、っ…お昼寝の邪魔だった、っ、かしら…?」

キッチンから出てきたらしいロビンがどこかおかしい。

いつものすべらかで、落ち着いた声音はどこへやら。
ナミとの途切れがちな会話を聞きながら、ゾロはなんとなく状況を理解した。

よくよく聞けばどうやら昼食後からロビンのしゃっくりが止まらなくなったらしい。

5分や10分程度ならこんな騒ぎにはならなかっただろう。

しかし、もうかれこれそろそろ1時間になるらしく、そうなると彼女の腹筋が痛くなる頃だ。
思ってロビンを見上げれば、やはりしゃっくりをするたびに、その端正な顔を顰めている。

キッチンの方であーでもないこーでもないと話している声が微かに聞こえる。
おそらくチョッパーなどは薬草の辞典を何冊も引っ張り出して片っ端から探しているに違いない。

(そうは言ってもな……)

寝起きの頭ではいい考えが浮かばないのが現状で。

ガリガリと髪を掻きつつ欠伸をかみ殺す。

ついでに言うならば、このメンバーで出てくるアイデアなど高が知れている。
困り果てて“驚かす”ことに躍起になっているうちに、ロビンのほうが慣れてしまうのがオチだったようで。

ロビンはこの船一の博識で、麦わらメンバーの性格をも知り尽くしている上に気配の察知も早い。

普段はウソップの虚偽話やサンジの口説き文句に目を丸くしたり驚いたり(時に得意のブラックジョークが炸裂)して見せているが、それはあくまで合わせているからに過ぎない。

ちょっとやそっとのことでは彼女を真に驚かせることはできないだろう。
だからと言ってこのままにしておくことはできない。

ゾロは片膝の上に肘をついて顎を乗せ、頭をひねった。と。

(試してみるか……)

かなり勇気がいる策だが、ロビンのしゃっくりを止めることのほうが先だと判断し、彼は重い腰を上げた。
ちなみにすっ飛んできたルフィは誰にやられたのかは知らない(方が身のため)がまだ芝生の上でのびている。

「ゾロ!何か考え付いたの!?」

「……あぁ、ロビン。ちょっと耳かせ」

「?? えぇ、良いわよ?」

長い横髪を耳にかけ、どこかわくわくしているような好奇心の強い瞳をしている。

自分の方へと寄せられた耳に唇を寄せ、一言囁く。

「………」

「えっ!?」

途端、彼女は瞳をこれでもかと大きく見開き息を詰めた。

視線の先のゾロはまだ硬直状態から脱していないロビンの横をすり抜け、何事もなかったかのようにキッチンのほうへと歩いていく。

「ちょっとゾロ!あんたロビンに何言ったのよっ!大丈夫っ!?」

「え、えぇ…ナミ、だ、だいじょうぶ、よ…」

「あっ!」

「え、あら…直った、みたい」

そんな会話を背中で聞きつつ、ゾロは満足げに口の端を吊り上げた。





あれからロビンに何を言ったのかと食い下がってくるサンジをあしらい、あるいは受け流した夕食後、後甲板で風に当たっていると、
「ゾロ」と少し緊張した声でロビンが話しかけてきた。

2人して並び立つと、闇色に染まった海を見つめて時間が過ぎる。

「どうした、なんかあったか」

我ながら意地が悪いと思いながら問いかけるが、彼女は小さく首を振る。

「……お礼を、言いに来たの」

「礼? あぁ、昼間のか」

頷いて、ロビンが海へと視線を戻した。

触れていなければ溶けて消えてしまいそうな髪にそっと手を伸ばす。

ぴくり、と身を震わせ、顔を上げた彼女の瞳が頼りなげに揺れている。


しん。と静かな夜。

今夜は何故か、ルフィたちの喧騒さえ耳に入ってこない。
ただ、サニー号が海面を走る音とどちらのものともつかない鼓動の音だけがやけに大きく聞こえる気がして。

「っ、…ゾロ…?」

いつまでも髪から手を離そうとしないゾロに何かを感じたのか、息を詰まらせるロビン。
その声がどこか震えているように感じるのは気のせいではない。

「……もう一度、言ってもらえないかしら」

「ん?」

「お昼間の、貴方の言葉が聞きたくて……」

どきり、とゾロの心臓が撥ねた。

「聞こえてなかったのか?」

漆黒の髪から手を離し、再び海へと視線を戻すゾロ。

本当はあんな戯れ紛いな状態で伝えたかったわけではない。

普段なら絶対に口にしないであろう言葉だ。
思いが通じているなら尚のこと。

ゾロ自身、かなり口下手なのは自覚している。
ロビンもそれをわかっているので言葉を欲することはない。
代わりに時折、驚くほどストレートな表現で思いを伝えてくる。

今回想いを口にしたのはそのことへの意趣返しのようなもの。だったはずだ。

「……自分にとって都合のいい空耳だったかもしれないから……」

風の音にさえ消えてしまいそうな言葉に、おさまりかけていた鼓動が暴れだす。

つ、と引かれる感触に落としたゾロの視線の先には、服の裾を掴んでいるロビンのしなやかな指先。

「―――――っ、耳、貸せ」

「顔を…見ていたいのだけど…」

「っ!他の連中に聞かれんのが嫌なんだよ。良いからとっとと貸せ」

くすりと笑いながら紫紺の髪を耳に掛け、ゾロのほうへ傾ける。

「好きだ、ロビン…お前の、全部がな」

息を飲む気配が伝わってきた。

何かを言いかけたロビンの腕を引き寄せ、その柔らかな唇を自分のそれで塞いだ。

突然のことに驚いて瞳を見開いた彼女だが、やがて受け入れるように瞼を閉じ、ゆっくりとゾロの背に両腕を回した。

細い腕の感触に我に返ったものの、膨れ上がった欲は収まる気配すらない。
それどころか更なる口づけを、そのぬくもりを求め、内なる熱の開放を願っている。

開いた唇の隙間から舌を差し入れて彼女のものを絡めとる。

戸惑いがちに、しかし縋るように求めてくる様が愛しくて堪らない。

歯列をなぞり、次いで上顎の柔らかな部分を舐めればびくり、と震える細い身体。

そんなことで歓喜する心を抑え込み、残った理性をかき集めて無理やりロビンを解放した。

力加減を間違えれば折れてしまいそうな肩を抱き、冷静になろうと息を整える。

耳のすぐ傍で鳴り止まぬ心臓の音が響く。

「好きだ……」

意識せずして零れた言葉に驚きながら、ほんの少しだけ、ロビンの気持ちがわかった気がする。


想いは同じ。

だが永遠ではない。

深さも、強さも、そして形も…変わる。

だからこそ伝えなくてはならない。

己の口から、己の言葉で、己の想いを、全てを……

そんな、気がした。


「私もよ、ゾロ…」

「ロビン?」

腕の中で、彼女が静かに顔を上げた。

「貴方が好き。
 出会った頃よりも、ずっと……」

「あぁ……」

「ね。もう一度だけ、言って?」

「…………っ!?」

強請るように首を傾けるロビン。

やわらかに微笑する表情に息を飲む。

ふわり、と風で瞳と同じ色の髪が舞う。

慌てて顔にかかった髪を押さえようとする彼女の指先を捕らえ、そっと手首に唇を押し付けた。

大きく見開かれ、揺れる瞳。

その意味に気付いているのか…ゾロは上目遣いに煌く黒曜石を覗き込んだ。

「……ゾ、ロ……?」

「お前が欲しい。誰よりも、お前が……」

「ッ、ぁ…あ……そ…の、……」

「煽ったのはお前だからな。責任取れよ。展望台で待ってる」

呆気にとられているロビンを開放し、意地悪く笑う。

その表情は正に飢えた野生の獣。

一瞬その鳶色に飲まれたように動けなかったロビンだが、何とか我に返り小さく頷いた。

「あとでな」

「えぇ………」

ゾロ自身今すぐにでも求めたいところだが今日は風が強く、場所が悪い…なにより冷静になる時間が欲しかった。

踵を返して後甲板を離れ、そのまま展望台へ向かう。

彼女が来るまで昼間にできなかった刀の手入れをしてしまおう。
あまり放っておいて機嫌を損ねられても困る。

そんな言い訳じみたことを考えながら、後に待つ熱情を思うと口端がつりあがるのを止められない。

ただこんな風に心から想い、想われる相手がいるだけで心が満たされる。

「まったく、以前の俺じゃ考えられねぇな…」

誰にともなくそう呟き、ゾロは展望台へのはしごに足をかけた。
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