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あーなんかもーっ!

こんばんは。
最近仕事忙しすぎてどっかの誰かさんたちの技名が口から出そうになるこのごろ。

なにより、寒いっ!
むちゃくちゃ寒い。
仕事場数メートル歩いただけで指先冷たくなるって嫌だわ。

しかーし、そんなことはおいといても、これだけは言っておきましょう!

ロビン嬢、誕生日おめでとう!!
早くゾロと結婚してね♪

拙いですが、創作仕上がったのでうPしておきます。
ちょぱも一緒。仲良く工作中な感じ。
ぞろって手先器用そうよね。とか考えたらこんなのになりました。

宜しければ、続きよりお楽しみいただければ幸いです。





凛と咲く花



ガレーラ造船場仮宿舎、中庭。


角材を刀で切断しているゾロの隣で、ロビンとチョッパーが色とりどりの貝殻と睨めっこをしている。

その様子を気にしながら、ゾロは写真立ての背面作りを黙々と進め、ついでにと先程手に入れた瑪瑙を取り出した。


事の起こりは1時間ほど前。

中庭でロビンを見かけた。

困ったような表情でどうしたのかと近寄れば、そこには何枚もの写真が散らばっていて。

聞けば、ガレーラの社員たちが“エニエス・ロビーから仲間を取り戻し、自分たちを助けれくれた英雄の姿をどうしても留めておきたかった”と撮りまくった、歓迎会…もとい
馬鹿騒ぎの様子を写した写真をわざわざ焼き増ししてくれたらしい。

何処の国に『世界政府』相手に喧嘩しかけた海賊を英雄呼ばわりする人間がいるのか。

緊張感のない暢気な言葉に、頭痛と眩暈を覚えた。

無碍に出来ない気持ちはわからないわけではない。
なんとなく複雑な気持ちを誤魔化すように先程の表情の訳を尋ねると、この写真を収めておくための写真立てがないのだと肩を竦めた。


確かに、今現在もアクア・ラグナからの復興作業は続いている。
そんな街中で気に入った日用雑貨を探すのは困難だろう。
ただ、思い出を残すことなど殆どなかったであろう彼女の願いを放っておくのも気が引けた。

幸いなことに此処は造船場。

角材などの材料は頼めば分けてくれるだろう。

そうと決まれば、見つけた社員に材木の切れ端と、ついでに写真立てにはめ込むガラスの切り出しも頼んだところへチョッパーが帰ってきた。
手には見覚えのある“例の”写真の束。

ゾロの頭がまた小さく悲鳴を上げた隣で、察したロビンがくすりと笑った。

ついでだからチョッパーも連れて、海岸まで歩いた。

目的は写真立てを飾る材料を見つけるためだ。

嬉々として貝殻を集めて回るチョッパーに対し、初めての経験に戸惑いを隠せないロビン。

焦ることはないからとゆっくりと歩きながら貝殻を集めて戻ってくれば、ちょうど先程の社員がガラスを切り出したところだと言う。

礼を言ってガラスと角材を受け取って作業に入ったのは、それから間もなくのことだった。



「ゾロー!できたー!!」

「おー、お前にしちゃあセンスがいいな」

「ほっ、褒められたって嬉しくねーぞ!コノヤロー!!」

「ばーか。本音だ。お前も出来たのか」

「えっ、あの……」

「慌てる必要ねぇからゆっくり考えろ。チョッパーの、先に仕上げる」

と、言うと、今しがたまで船医が作業をしていた場所に腰を下ろしてフレームに数箇所、少量の接着剤を垂らした。

そこへ浜から持ち帰った砂をまぶして、余分なものを払い落とす。

上下の四方の角を釘で固定し、さかさまにして中に入れた写真が落ちてこないことを確認の上でほらよ、と出来上がった写真立てをチョッパーに差し出した。

うぉぉぉ、すげー!と受け取ったそれを上に掲げたり正面から見つめたりと瞳を輝かせる。

「見てくれロビン!」

「あら、本当…とっても素敵だわ」

「ホントかっ!?」

こくん、と頷くと、ぎゅっと写真立てを抱きしめた。

そこへ、おい、と低い声。

「なんだ? ゾロ」

「まだ接着剤乾いてないんだ。あんまり強く持つな」

「あ、えっ!悪い!」

「剣士さん、出来たわ」

「おぅ、わかった」

慌てて写真立てを抱き直すチョッパーの横から、ロビンが貝殻の配置を終えたフレームを差し出した。
それを受け取り、仕上げ作業に入るゾロ。

「チョッパーのも良い出来だったが、お前のもなかなかだ」

「本当?」

「俺は嘘なんかつかねぇよ」

にやりと肩越しに笑うと、黙々と作業に入る。

その背中を見ながら、ロビンはほっと息をついた。


思い出の品を飾る写真立てなど持ったことも、それどころか写真すら手にしたことがなかった。

今までも、これからも…そんなもの必要ない。欲しくない。
そう思っていた。

なのに、いざ手にしてみれば、どれだけ求めていたかがわかった。

こんなにも愛しくて、こんなにも大切にしたい人たちがいる。大切に思ってくれている人たちがいる。

それが堪らないくらい嬉しくて、言葉にならないほど…抱きしめたい衝動に駆られた。


「っし、出来たぜ。ロビン」

「あ、ありがと…」

出来上がりはとても丁寧で、綺麗だった。

ガラス越しに自分とゾロ、そしてチョッパーの3人が笑い合って呑んでいる写真をなぞる。

その周りを飾るのは海辺で拾った貝殻。

白、ピンク、茶、黒…形も様々なそれがフレームの左上と右下を控えめに彩る。

ちゃんと背面にはスタンドが付いていて、立てかけられるようになっている。

「素敵……ありがとう、剣士さん」

ロビンは目を細め、ゾロに微笑みかけた。
彼もまた、その表情に満足したように頷いた。

「おう。それと今日拾った貝殻、大事に取っとけよ。……チョッパー、聞いてんのか?」

「え、あ…おぅ!でも、なんでだ?」

「一応割れ物だ。なんかの拍子に貝殻が外れたり、壊れたりするとも限らねぇからな」

「そうね…万が一のことがあっても残っている貝殻で直せるものね」

「そっか!わかったぞ、ゾロっ!ありがとなっ!」

「おう」

そう言うと、チョッパーは大事そうに写真立てを抱えてどこかへ走っていった。

恐らくほかの仲間に見せに行ったのだろう。
途中で転んで壊さなければいいが、と思ったのはゾロだけではないようで。

「大丈夫かしら」

というロビンの呟きに、苦笑したのは言うまでもない。
そこで、ゾロは思い出したかのようにポケットを探った。

「おい、ロビン」

「なにかしら? えっ、………」

振り返ったロビンは、差し出されたものを反射的に両手で受け取った。

「剣士、さん…?」

「やるよ。俺が持ってても仕方ねぇからな」

かご状に編まれた細い麻縄。
その中には、ゾロが海岸で偶々見つけた瑪瑙が入っている。

首から下げられるように紐の長さも調節してあるようだ。

「でも、これは剣士さんが見つけたのだから、」

「俺の生まれた故郷じゃ、瑪瑙は魔除けになるって言われてた。
 ルフィたちがいつも傍にいるわけじゃねぇんだ。御守り代わりにでも持っとけ」

「………、ありがとう……」

「……ん……」

しばらく迷っていた彼女だが、それでも嬉しそうに微笑んだのだ。



その時の顔を、今でも覚えている。

一心不乱にダンベルを振りながら、その手に力を籠める。

新世界に入ってから互いに告げた想い。

それは折り重なり、静かに、時に激しく2人を響かせて翻弄していく。

だが、今ではそれも悪くないと思っている自分がいる。

誰が相手であろうと行く手を阻むのであればこの手で叩っ斬り、護ると決めた。

その為には日々精進するのみ。

手に持っていたものと口に咥えていたダンベルを床に下ろし、タオルで汗を拭っていると、かたんと入り口のドアが開いた。

「ごめんなさい。鍛錬中かしら?」

言わずもなが、ロビンだ。

なにやら困り顔だがどうかしたのだろうか。

「いや、今終わったところだ」

「これの紐が切れてしまって…申し訳ないのだけど直してもらえるかしら?」

差し出されたのは「あの時」の瑪瑙。

麻紐を見れば、ちょうど鎖骨に触れるであろう場所で切れてしまっている。

「いいぜ。ウソップのところに材料もらいに行くか」

シャツに袖を通しながら答えると、ロビンは「ありがとう」と微笑んだ。


いつの間にか馴染んだ声。


いつしか惹かれ合った心。


いつまでも共にと願う未来。


いつの日か叶える夢のために。


ただ、突き進む。


凛と咲く、花のために。


fin





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