今日はげっつよーび♪
朝の準備段階で仕事行くことを挫折しました。
女の子デーの痛みやら今までのストレスや疲れが溜まってるもんで、休みました。
だってずっと残業なんですもん。
たまにはゆっくり投稿させてください。
ってなわけで。
この間の外部+クイーンの続き♪
意外にさくさく書けたんで、間に合いました☆
つーか、こっちのが本編ぽくなったのはどーゆーことだ…
ま、いいか。
気にしないでいてくれる優しい人は続きかられっつーごーして下さい。
いつも、あなたと・・・
カツン…
祈りの間。
ここは、クリスタル・パレスの女王であるクイーンのみが自由に出入りできる特別な一室。
弾む息を整え、クイーンはロッドを手に床に描かれた円や菱形、五芒星などさまざまな2次元図形が組み合わされた魔法陣の中央に立つ。
その時。
“クイーン”
“ウラ、ヌス…ネプチューン……ッ!”
頭の中に響く、優しい穏やかな声音。
以前耳にしたのは何ヶ月前だろうか。
おさまったはずの動悸がまた加速を始める。
しかし、それらをなんとか抑え込んでロッドを翳す。
ポゥ……
いつもとは違う、ルビーの輝きが天井へと放たれる。
ゴゥ、ン……
重く響く門(ゲート)が開く音。
一瞬眩い光が部屋全体に広がる。
「クイーン、お久しぶりです…」
「お変わりはありませんでしたか?」
光が収まり、目の前に立つ2人の戦士に、クイーンは満面の笑顔で頷いた。
「報告は以上ですわ」
「そう……ありがとう、2人とも」
定期報告を受けた女王は静かに立ち上がると、背後の大きな窓辺へと立った。
「ごめんなさい」
『クイーン…?』
「また、あなた達にばかり辛い思いをさせてしまったのね」
真白のレースのカーテンをぎゅっと握る。
クリスタル・トーキョーの、そして銀河の全てを背負う華奢な肩が、小さく震えていた。
「クイーンッ!」
慌てて駆け寄ろうとする天空と深海の戦士。
それを遮るかのように、セレニティはドレスの裾を広げて振り返った。
清い空色の瞳に涙は一欠けらもない。
「「っ!?」」
「せっかく来てくれたんだもの。お茶、付き合ってくれると嬉しいんだけど」
「えっ、しっ、しかし―――っ!」
報告後はすぐに退室しようとしていたウラヌスを制し、微笑んだのは彼女のパートナーだった。
「わかりましたわ、クイーン。
ただし、ポット1つ分だけですわよ?」
「ネプチューンッ!?」
「ウラヌス。折角クイーンがこう言って下さっているのよ?
それに、この間のお誕生日プレゼントもお渡ししなくてはならないのだし」
小さく囁かれた言葉に、胸ポケットの内側にしまっておいた存在を思い出す。
ぎくり、と跳ねる鼓動。
ネプチューンがその存在を知っているとは思えない。
しかし、この状況で断る材料がウラヌスにはなかった。
仕方なく微笑し、彼女は「わかりました」と答えた。
「ふふっ、」
「どうかされましたか?」
天王星の守護者の質問に、ご機嫌で笑っていた女王がぷっくりと頬を膨らませた。
「んもぉ!“はるかさんっ”!ヘンシンしてないんだからその言葉遣い禁止っ!」
「う゛っ…」
「相変わらず厳しいわね、“うさぎ”」
言葉を詰まらせる様子に、深海の戦士がくすくす笑う。
「す、ご…ごめん」
「……よろしいっ!」
「で? 私たちのお姫さまはなにがそんなに嬉しいのかしら?」
満足そうに頷く目の前の主はクイーンとしてのドレスから、肩がパフスリーブの膝下ワンピースに着替えている。
クイーンに即位し何十年と経った今でも、面立ちの変わらない彼女にはベイビーピンクがよく似合う。
“報告が終わったら、『はるか』と『みちる』の姿で自分と接して欲しい”
守護惑星への旅立ちとこちらへの帰還を繰り返すうち、いつだったか取り付けられた約束通り、変身を解いた外部太陽系戦士の2人も。
はるかはベージュのパンツに白いワイシャツと変わらぬスタイルを保ち、みちるはスクエアカットされた胸元から裾へのグラデーションが美しいエメラルドグリーンのワンピース姿。
「あのねっ!私、とっても嬉しいの!」
カップをソーサーに戻し、うさぎは瞳を輝かせる。
「だってね、今日は『七夕』でしょう?
私ずっとずっと前からお願いしてたの!はるかさんとみちるさんに会えますようにって!」
満面の笑みが星空の下で広がる。
そう。
彼女たちは部屋の中ではなく、パレスの屋上にある展望台でティーセットを広げていた。
こんなところを内部戦士の誰かに見つかったら、と冷や汗が流れるが、目の前の笑顔を見てしまったらどうでも良いことのように思える。
そもそも、この場所はクイーンしか立ち入ることの出来ない『祈りの間』から続いているのだから、そのような心配は無用。
ただクリスタル・トーキョーを、いや銀河を統べるクイーンである彼女が体調を崩せば元も子もない。
そんな2人の言葉に、うさぎはあたたかな白いひざ掛けを条件に目の前でカップを傾けている。
「パレスに飾られている笹にその願い事を?」
「うんっ!絶対叶えて欲しかったから、空の星たちにちゃんと見えるようにいっちばん先のほうにつけたの!」
……本当にこの“お姫さま”は……
いつまでたっても可愛らしいというか、無邪気というか。
それも魅力のひとつなのだが。
「あれ? だめ、でしたか?」
反応のない2人に、うさぎの表情が曇る。
「くす、そんなことはないさ」
「そうよ。とても、とても嬉しいわ。うさぎ」
そっと両サイドから白い頬にキスを贈った。
ぽっとそこに薄桃の花が咲く。
「貴女がそんな風に私たちを想ってくれるだけで、十分幸せよ…ね、はるか」
エメラルド・グリーンの瞳が涙で滲んで揺れる。
「あぁ…いつでも、何処にいても…君という存在で心が満たされるんだ」
深藍の輝きはいつにない優しい光を灯して。
そして、示し合わすでもなく、2人はそれぞれに用意した彼女へのプレゼントを差し出した。
「えっ、はるかさん、みちるさん…?」
「遅くなったけど、誕生日」
「おめでとう」
「「うさぎ」」
遠く離れていても、心はずっと傍にありたい。
それがどんな形であったとしても。
小さな2つの箱と同時に、うさぎは2人分の想いを受け取った。
「開けても、いいですか…?」
「もちろん」
「どうぞ?」
貴女の手の代わりに、剣となるのが我が宿命。
貴女の足が及ばぬ場所で、戦うことが我が誇り。
今日という日に願うはただひとつ。
貴女の、この『星』の平穏のみ。
それ以外、なにもいらない。
でももし。もし、あるとするなら……
「ありがとうっ!はるかさん、みちるさんっ!
ねっ、2人とも、私に出来るお礼ってないですか?」
「ふふっ、大丈夫よ。うさぎ」
「そう。来年もこうして君の誕生日を祝うことを許してくれればそれでいいさ」
「えーっ!? じゃっ、じゃあ!来年はプルートも一緒っ!ねっ!?」
「「そっ、それは……彼女次第かと…」」
ただ、“時の守人”に大切な女王の『ささやかな』願いを断れるはずなど、ないのだけれど。
end
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で、できた…
ジャンル増えた負担がパネェ…
でも好きよ、はるうさ!
もーまだまだ書きたい!
たぶんまだ更新遅いままだと思いますが、これからも宜しくお願い致します!(ぺこり)
つかもうすぐ3しゅーねん・・・
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