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寒いですねぇ~


とうとう雪の季節到来ですか。
寒くて手がかじかんでしまいますね。
こんなときに風邪ひいてる場合じゃないんですが。

こんにちは、管理人新月です。

そろそろ年末。
なので、一息にとはいきませんが、せらむん作品を追加したいと思います。

お久しぶりの大うさ。と思いきや、中身はメイカー×ムーン。
やっぱりノンシュガーな2人。
超短い。

以上がおkな方は続きでお楽しみください。







--aquiet night--



(……おや……?)


仕事の帰りの路上。

大気はある『気配』を感じて立ち止まった。

時間は深夜1時。
街の半分以上は眠りについている時間だ。


初めは気のせいかと思った。

“彼女”がこんな時間に外へ出ることは滅多とないからだ。

戦いの最中ならともかく、もうその戦いにすら終止符が打たれている。


(だとしたら、何故…?)


彼は辺りに人の気配がないことを注意深く確認すると、思い切り地を蹴った―――――



東京タワーの頂。

そこに、長い金色の髪が風になびいている。

白い羽を広げたコスチュームに身を包み降り立つ少女は瞳を閉じ、祈りの形に手を組んでいる。

一心に何を想うのか、それとも探しているのか。

彼女はその場から動かない。

と、そこへふわり、と甘い気配が背後に降りてきた。

「―――た、メイ、カー……?」

「えぇ。こんばんは、セーラームーン」

彼女より頭ひとつ分高い位置にある顔を仰げば、静かな笑みを湛えた星の戦士がひとり。

何故ここに、というより、何故“彼女”の姿なのか、ということの方が気になった。


今では滅多と見れらなくなった戦士の出で立ち。

常と変わらず凛々しいその姿。

コスチュームに身を包んだ時のみ強く香る金木犀は輝きを取り戻した星の一部……


そんなことをぼんやり考えている彼女を、するりと戦士――メイカー――の腕が包み込んだ。

「メイカー…?」

「どうかしたの? こんな時間にこんな場所で」

変わらぬ優しい声が鼓膜を刺激する。

心配してくれているのであろうことはなんとなくわかった。
だとすれば、彼女はわざわざ自分を探して?

いや、それはない。

即座に否定はしたものの、なんとなく返答に窮してしまうのは、またメイカーを困らせてしまうのではないかと思ったからだ。

「……………ちょっとだけ、気になって………」

ようやく紡ぎだした言葉は、風の音に消されてしまいそうなほど小さな呟きだった。

「不安なの……?」

メイカーの言葉に無言で頷くムーン。

さっと冷たい風が吹き抜けたと同時に、彼女を抱きしめている腕に力がこもる。


―――ギャラクシアとの戦いから1年。

故郷の星の復興も順調に進み、地球で再びスリーライツとして活動を始めて3ヶ月が過ぎようとしている。

その間、彼女は今夜のように外で立っていたのだろう。


敵がこの地球にはいりこんでいないか


ギャラクシアの残党がのこっていないか


新たな悪意が芽生えてはいないか


慣れない永き平和


そのため生まれる不安……


時折ウラヌスたちが守護惑星に降り立ち気配を探っている。
その度に異常なしという報告をもらっている。

それでも、落ち着かないのだろう。

「大丈夫よ」

言い聞かせるように、冷えた耳に囁く。

「貴女のお陰で、銀河は平和に満ちてる」

「メイ、カー……」

「それに、貴女は一人じゃないわ。
 あの子たちが、そして…私が、私たちが付いてる」

「っ………」

静かに佇んでいたムーンが体を竦ませた。

「貴女がいないと気付いたらルナだって心配するわ。そろそろ帰りましょう…」

「もう少しっ、…お願いっ……」

メイカーの腕に触れている手が微かに震えている。

驚いて菫色の瞳を見開く。が、しかし、ゆっくりとやわらかさを取り戻すと、そっと金色の髪に口付けを落とす。

びくり、と華奢な肩が震えた。

小さく嘆息し、ムーンを抱きしめなおす。

「……あ、あの……」

「わかったわ。
 だけど、本当に少しだけよ?」

体を冷やすといけないから。

そう告げると、小さく返事が返された。


明かりの落ちた街並み。

音の消えた空間。

2人はただ静かに風と惑星の鼓動を感じていた……―――――


fin




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