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月と蒼穹が奏でる物語 vol.3



皆さま、謹んで初春のご挨拶をいたします。

いかがお過ごしでしょうか。管理人の新月です。


失敗しましたよ。


早々に風邪ひきました。
しかもかなりひどい。

昨日仕事始めで出社したんですが、咳が止まらなくてお昼で退社。
そのまま子どもが行っている耳鼻科行ったんですが流石ですね。混んでました。

お昼の診察2時からだったんですが、午前中の患者さんがまだ残っていらして(午後からの整理券)10番だったんですが、
診察終わったの5時です。でじゃぶですね。(察してください)
一応昨日よりはマシになりましたが、まだ咳が止まらないときがあります。

ですが、せっかくひとりを堪能できましたので、つい数時間前に出来上がったvol.3をうpすることに致しました。

大変長らくお待たせしてしまって申し訳ありません。

いつも通り、妄想捏造何でもあります。(何度も言いますが、うちのはるかさんは男!です)
ご都合主義がなんじゃい!って言ってくださる方は追記にてお楽しみいただければ大変嬉しく思います!











「……、良かったら」

ベッドに横たわるうさぎが身じろぎをしたのを認め、はるかは祈るようにうさぎの手を握っているみちるに声をかけた。

手にはミルクたっぷりめのミルクティーの入ったカップが湯気を立てている。

「……っ、…ありがとう……」

一瞬謝ろうとしたみちるだったが、何か違う気がしたので礼を言ってカップを受け取った。

カップの熱で冷えていた指先があたためられていく。

隣に居るルナも差し出されたあたためられたミルクを少しずつ舐めている。

不意に溢れそうになる涙を堪えるように、みちるはそっと胸にぬくもりを抱え込んだ。

(うさぎ……っ)



++++++++++++++++++++



まだ『力』を遣いこなせていないムーンが気を失い、変身が解けた彼女を休ませるために選んだのははるかの部屋だった。

本人からの申し出だったこともあるがこの時間、うさぎの家には心配性の母親、育子と普段口喧嘩ばかりしているという弟の慎吾が居る。

家族を心配させたくないという考えははるかもみちるも同じだった。

なにより、彼が借りているという部屋のほうがみちるの部屋よりも断然に宝石店から近かったのだ。

迎えに呼んだ貝塚は青ざめた表情で、それでも冷静に自分たちを彼のマンションまで送り届けてくれた。



天王はるかが利用しているマンションは現場から車でおよそ10分ほど離れた、5階建ての白い建物。

部屋は8畳の洋間とダイニングキッチンがあるシンプルな構造だ。

まだ知り合って間もない人間のプライベート空間に足を踏み入れることは憚られたが、この状況で躊躇っている暇などなかった。

玄関を上がって正面にまっすぐのびた廊下にある右側の扉が彼の寝室だった。

部屋の中央にガラス製の黒い四つ足ローテーブル。床にはオフホワイトのカーペット。彼の背丈ほどある大きな黒い本棚が左側の壁に2つ。
その奥。窓際に設置されていたパイプ製のベッドにうさぎを寝かせたのは30分ほど前だ。

開け放たれていたシンプルな白いレースのカーテンも今はうさぎの眠りを妨げないよう閉ざされている。

「聞かないのね」

「え……?」

先ほどまでの穏やかな日差しが陰り、薄暗い部屋にようやく慣れた頃、みちるはぽつりと呟いた。

目を覚まさないうさぎから目を逸らすことのなかった彼女がゆっくりと顔を上げてはるかのほうへと向き直る。

思わず息を飲むはるかにずっと疑問に思っていたことを問いかけた。

「普通聞くでしょう?」


さっきの姿はなんなのか。


今世間で騒がれているセーラー戦士と言われているのは自分たちのことなのか。


闘っていた相手は何者なのか。


なぜ、ルナが人語を話せるのか。


どうしてムーンの変身が解けたのか。などなど…

数え上げればキリがないほどあるだろう。

にも関わらず、視線を寄越すばかりで何の音沙汰もないのでは不安にもなる。

しかし。

「今は…彼女が目を覚ますのを待つよ」

みちるにとって大切な友人であり、共に闘う仲間であるうさぎがまだ目覚めていない以上安易に質問攻めにするのは気が引けたようだ。

返ってきた答えに一瞬息を詰まらせたみちるだったが、どこか切なそうに紺碧を滲ませて視線を伏せた。

「……っ、簡単な話では…なくってよ…?」

「うん?」

隣でミルクを飲み終えたルナの頭を撫でつつ、はるかの問いかけに応える様子もなくベッドに視線を戻した。

その表情はどこか硬く、カップを持つ手も緊張で震えているように見える。

「無理しなくても…」

「そうも…いかないの」

きゅっと寄せられる眉。

その瞳にもう滲むものはない。

さすがのはるかも訝しげに眉を寄せた。



『覚醒』の一歩手前を目の当たりにした時からある程度の覚悟はみちるの中で決まっていた。

うさぎが先日はるかと顔を合わせた折に感じた“戦士”の気配。

普段ほんわかしているうさぎだが、「そういう」雰囲気には殊更敏感で、まるで導きを受けているかのように自分と出会い、共に闘うことを誓ったのはつい最近だ。

そして今回の件である。

よもや誰かに仕組まれているのではないかと疑わずにはいられないが、状況がそれを許さない。

今現在ダーク・キングダムがクイン・メタリアを目覚めさせようと街の人々からエナジーを奪い、「幻の銀水晶」を血眼になって探している。

阻止するためにはうさぎと2人だけでは限界がある。

敵は幹部だけでも4人。

うち1人、ジェダイトは退けたが、残る3人は彼以上の強敵。

幹部を纏め上げているクイン・ベリルの持つ力は未知数だ。

街の住人の生命エナジーが集められ、それを糧としながらダーク・キングダムの主とされるクイン・メタリアの覚醒も確実に近づいている。

本拠地もまだ掴めない。

不安と焦りばかりが募る中、新たな戦士が覚醒しようとしているのは嬉しい。

しかし、好ましい状況ではない。

『覚醒』の兆しである輝きがはるかの胸元から放たれた際、彼の名を叫んだムーンの表情は明らかに青ざめていた。

自分もうさぎも戦士の道を選ぶかどうかははるかの意思を確認したうえで、と思っていたのだ。

とは言っても、選択肢はないのと同じなのだけれど。


思考の波から戻った刹那、みちるの瞳が「戦士」のそれとなる。

あまりに違う、苛烈とすら感じるその輝きに思わず視線を逸らし、手にしていたカップをテーブルの上に置いた。

中はすでに空だ。

その時。

「……みち、る…さん…?」

「ッ、うさぎっ!?」

「うさぎちゃん!目が覚めたのね!!良かった…っ!」

か細く響いた声にルナも反応した。

空間にぴん、と張っていた糸が、ぷつり、と切れた気がした。

「……よかった……」

思わず長い息を吐くはるか。

(本当に、良かった…)

口元を緩ませた彼に気付いたうさぎがゆっくりと身を起こす。

「大丈夫かい?」

「はい。ごめんなさい、みちるさん…ルナ…あたし『また』……」

落ち込んだ様子のうさぎに、首を振る翡翠の少女。

「仕方がないわ。エナジーを奪われた人が多かったもの」

「そうよ。でも大丈夫。戦っていくうちに強くなれるわ、うさぎちゃんならきっと!」

「………うん!ありがとうっ!!」

胸に広がろうとする不安を振り払うようなうさぎの微笑を少し痛ましく思いながら、はるかは用を終えたカーテンを開け放ち、飲み物の準備のため台所へと移動した。




++++++++++++++++++++




「じゃあ、ここ数ヶ月記事になっている怪事件は君たちが?」

概ねの話を聞き終えたはるかは驚きを隠さず問いかけた。

「私が覚醒したのは最近だから…始めの方の事件はうさぎが解決していたのよ」

「みっみちるさん!」

「―――っ!? そう、だったのか…」

正直、驚いた。

学年がひとつ下の、まだ中学校生活に慣れたばかり。

幼さばかりが目立つ女の子だ。

今も目の前で頬を真っ赤に染め上げて、みちるになにやら言っている。

彼女が傍にいる黒猫―ルナというらしい―とあんな化け物に立ち向かっていたなんて。

数時間前の光景が脳裏を過ぎり、思わず震える身体に力を込めて押さえつけるはるか。

「それで? 僕も、そのひとりなのかい?」

自分はれっきとした男だ。と言外に告げる。

「そ、……」

「いいえ。はるかさんはまだ“覚醒”に至っていません」

ルナの言葉を遮り、きっぱりと言い切ったのはうさぎだった。

「ちょっ、うさぎちゃんっ!?」

「ルナ」

「みちるさん!貴女だってわかってるでしょうっ!?」

「やめて、ルナ。みちるさんも」

『うさぎ(ちゃん)……』

静かな声にルナは視線を落とし、みちるは口を噤んで瞳を伏せた。

うさぎは手の中にあるカップを見つめた。

オレンジ色のマグカップは絵柄のないシンプルなものだった。

中身はホットミルク。

はちみつも入っているのだろう。すこし感じる甘みに心が落ち着いていく。

疲弊して倒れた自分を気遣ってくれたことが嬉しい反面、情けないところを見せてしまったと気恥ずかしさがこみ上げる。

それでもと顔を上げ、蒼い瞳ではるかを見据えた。

「はるかさんが体感した“アレ”は覚醒の前兆でしかありません」

“アレ”とは、妖魔、ヤクトルと闘っている最中に胸元が藍の輝きを放った瞬間のことだ。

はるか自身もきちんと記憶している。

その時耳に届いた悲鳴も、全身が熱くなる高揚感も。すべて。

「ルナには悪いけれどあたし、はるかさんには同じ道を選んで欲しくないんです」

「っ!……うさぎちゃん…」

金色の瞳を見開くルナの傍でみちるも同意だとばかりに頷く。

可愛そうなくらいに視線を彷徨わせる黒猫を落ち着かせようと、はるかはその真意を尋ねた。

「この世界を…みんなを護らなきゃいけないのはわかっているんです。
 でも一度戦士の道を選んでしまったら、『普通』の生活には戻れないんです…!」


朝起きてはじまる一日



友人との他愛のない会話



睡魔に襲われながらも知識を頭の中に詰め込む授業中



放課後のざわめき



家族との時間



休日のまどろみ



笑って、ふざけて、時々傷ついて、ほんの少し泣いては前へ進む



そんな風に繰り返される、過ぎてゆく日常が





きえる





それがどんなものかは想像もつかない。

けれど彼女たちは必死に闘っている。

この街に生きる人々のために。

それを知った上で……

「私たちのことを心配して決意しようとしているのなら、やめて頂戴」

「ッ……!」

「みちるさん…」

ぴしゃりと言われ、喉元まで出掛かっていた言葉を飲み込んだ。

思わず上げた視線の先には同情など赦さないと告げる紺碧の輝き。

世間の噂や聞いた話からでは、海王みちるは性格も穏やかでいつも優雅に微笑み、細くしなやかな指先でヴァイオリンの魅力を引き出す財閥の令嬢のイメージが強い。

しかし、存外心の中に激しいものを持っているようだ。

それを一瞬で汲み取ったはるかは「わかった」とため息を零した。

「ただ、一応僕が拝するかもしれない惑星【ほし】の名だけでも教えてくれないか…」

2人の少女は顔を見合わせる。

巻き込んでしまった手前、無言を貫くわけにもいかなかったのだろう。

頷き合ってはるかの方へ顔を上げたのはうさぎだった。


「“ウラヌス”です」


「…ウラ、ヌス……天王星だね?」


「はい。風を纏い、矢の如く地を駆け、敵を討つ。それが天王星を守護する戦士、“セーラーウラヌス”です」



風。



なぜか、ふと思うところがあった。



まさか。



「はるかさん…?」

「えっ、」

突然顔を覗き込まれ、はっと我に返る。

目の前には心配そうに見上げてくるうさぎの大きな空色の瞳。

「大丈夫ですか?」

「うん、少し…いや、かなりかな。驚かされたけど…もう落ち着いたよ。
 君のほうこそ、大丈夫なのかい?」

コスチュームが解けて気を失うくらいだ。

あの場に居た人間の生命エネルギーをある程度回復させるあの技、彼女に随分な負担をかけている気がする。

しかし、うさぎはにっこり微笑んで頷いた。

「大丈夫ですよ!あっ、あの…!」

「うん?」

「休ませてくれてありがとうございました!」

「そうね。私も言いそびれていたわ。ありがとう…怪我の手当てまで…」

ぺこり、と頭を下げた彼女たちは本当にあどけない少女の顔をしていて。

羽織っている上着の下に戦闘に慣れない時期に負ったらしい傷痕があるなど誰が想像できるだろう。

なのにセーラームーンとして闘っている時は危なっかしくも懸命で、ネプチューンとも少しながら連係が取れていた。

この歳で、こんな華奢な身体が背負うべきものなんてなにもないはずなのに…

それでも必死で前を向いている2人が自分より大人に見えた。

「っ…はる、か、さん?」

そっと手を伸ばして、うさぎの寝乱れた頭をくしゃり、と撫でる。

家に帰す前に結い直さないとだめだな。

心の中だけで苦笑いしつつ、固めた意思だけを伝えることにした。

「僕はまだ“ウラヌス”じゃないんだ。『事件』が起きても感知できない可能性が高い。
 でも、今回みたいに困ったことがあれば連絡をくれれば力になるよ」

「……っ、いい、んです、か…?」

「秘密は守る」

いいよね、とルナの頭を撫でると、大きな金色の瞳に不安を満たして見つめ返してきた。

「…はるかさん…」

「戦士になるかどうかは…しばらく考えさせてくれないか」

答えには少しの時間を要した。

しかし無理強いをすることを憚られたのか、深い…深いため息と共に承諾を得た。

「ひとつ、いいかな」

引っ掛かっていることがある、とはるかは2人と1匹を見つめる。

その表情は真剣だ。

うさぎは戸惑ったように首を傾げ、みちるは姿勢を正して顔を上げた。

「なにかしら」

「仮に…仮に僕が覚醒したとして、女性として戦うことになるのかい?」

「…どうなの、ルナ?」

『戦士』候補が男性であることは初めてのことだ。

反射的に黒猫を見てしまったうさぎの反応は当たり前の事だろう。

しかし、ルナ自身も分からないことがあるらしく、戸惑ったように前足を口元に持っていった。

「……おそらくだけど、戦士としての力を最大限に引き出すにはあの姿に変身することになると思うわ」

「そう、なんだ…」

わかってはいたが、僅かに期待していたらしいはるかは言葉を失う。

「ねぇ…覚醒していないけれど、どうして私たちみたく女の子じゃなかったんだろ?」

うさぎの素朴なギモンはみちるも気になっていたことだ。

かと言って面と向かって聞ける内容ではなかったため迷っていた瞬間だった。

一瞬ひやりとしたが、あっさり返ってきたルナの答えにすべてが吹き飛んだ。

「それについてはギリシャ神話が関連しているかもしれないわ」

3人の視線が黒猫に集まった。


どういうことだろう。


今ぎりしゃしんわって言った?


説明して。


3者3様。瞳が語る言葉は違えど、思いはひとつだった。



その話、詳しく。





++++++++++++++++++++





―――遥か昔、この世界には混沌が広がっていたという。


つまり、何もない、暗闇が広がっていたらしい。


そこから生まれたのが地母神、ガイア。


彼女は自らの力で生み出した子のひとり、ウラヌスと結婚。
のちにティーターン12神とされる神々の他、神話史上最強の怪物や魔物、ヘカトンケイル、キュクロープスたちを生み出す。


しかし、ウラヌスが我が子であるにも関わらず異形の神々を冥界タルタロスに幽閉。


悲しんだガイアは彼への報復を決意。


末っ子のクロノスに魔法の金属・アダマスで作った鎌を渡し、その武器によってウラヌスの男性器を切り落とさせた。


その事が切欠となりウラヌスは王の座から退き、後はクロノスが引き継いだという。





ルナが話したのは概ねそんな内容だった。

中学生にとってはかなり衝撃的な話だったようで、安易に話してしまったことを後悔したが時すでに遅し。

3者3様、どう反応していいのかわからず口を噤んでしまった。


(失敗したかしら…)


「ねぇルナ」

「えっなっ、なにかしら?」

みちるの声にはっと我に返ると、考えこむように握った右手で口元を隠している。

「今話していたクロノスって…時を司る神とは別の神なのよね?」

「……えぇ。発音が似ていてよく間違われていたんだけど、今説明した“クロノス”は農耕の神よ。それがどうかしたの?」

正直なところそれ以上詳しいことは知らないのだが、何か引っかかることでもあっただろうか。

ルナが首を傾げると、みちるは頭を振って「ただね」と続けた。

「今は準惑星と格付けられた冥王星だけれど、遥か昔はそんな定義はなかったはずでしょう?
 天王星や海王星の守護者がいるのですもの。冥王星の守護者もいるのかしら、と純粋に疑問に思っただけ。もしいるのだとしたら、出逢う可能性はあるのかしら、とね」

そう言われてみれば。

ルナははた、と気付いて記憶を手繰った。

しかし、どうにも霞がかっていていまいち思い出せない。

「そうね…私は前世の記憶がひどく曖昧な感じなの。冥王星の守護者がいるかどうかははっきり答えられないわ。
 でももし、いるとしたら…いつか逢えるかもしれない、とだけ言っておくわ」

「そう…ありがと、ルナ」

申し訳なさそうなルナの頭を撫で、みちるはそろそろお暇しましょうか、とスマホを取り出した。

「貝塚さんに連絡入れてくるわね」

「あっはい!」

「髪、結い直そう。そのままじゃ心配させてしまうだろう?」

「えっで、でもあたし自分、で…」

「だめかい?」

「だめよ」

「「えっ?」」

はるかの問いを遮ったのはいつの間にか戻ってきたみちるだった。

「うさぎはあまり男性に対する免疫がないんだから」

しゅるり

「この間お見合いした方だってまだ諦めていないご様子だったらしいじゃない」

シュッシュッ…

「あまり隙を見せてはだめよ」

くるくるくるぅり

「はい、できたわ」

「あっありがとうございます…」

「連絡は付いたみたいだね」

手鏡を覗きながら前髪を直すうさぎを横目にスマホをバックにしまいかけたみちるが顔を上げた。

「えぇ。あ、そうだわ。連絡先、交換しておきましょうか」

「あ、「そっそうですね!」」

いつまた先ほどの“敵”が襲ってくるとも限らない。

完全ではないとは言え、覚醒の兆しを見られたからにははるか自身にも危険が及ぶかもしれないのだ。

いざをいう時のために、3人は短縮番号に互いの番号を登録した。

「えへへ」

「あらうさぎ、嬉しそうね」

「え゛っあ!いやその!ふっふしんき、じゃない!!フキンシンでしたねっ!!」

「「「…………」」」

みちるの言葉に混乱しまくったうさぎの一言に思わず顔を見合わせるはるかとみちる。

そして同時に。

「ぷっ!」

「くすくす…」

「あははははははっ!うさぎちゃ、…っやだもう!」

「あぁもぉ!笑わないでくださいよぉっ!!ルナも!」

「はいはい。うさぎは今日も愛らしくてよ」

「もうっみちるさんはからかわないで下さい!!はるかさんも!お腹抱えて笑いすぎです!」

「くくっ…っはー…ごめんごめん」

目の端に滲んだ涙を拭いながら謝るものの、表情が伴っていないとうさぎは頬を膨らませる。

ルナもようやく落ち着いたらしく、転げまわって乱れた毛並みと呼吸を整えている。

「ふふっ。まぁ確かにあまり望んだ形ではないけれど、サポートして下さる殿方がいるのは正直心強いわ。
 私たちは戦士だけれど、いつもはただの女子中学生。色々面倒でしょうけど、これからよろしくね、天王さん?」

「同学年なんだ、はるか、でいいよ」

「では私のことも下の名前で呼んで頂戴」

「あっじゃあ私もはるかさん、っで…大丈夫です、か?」

「構わないよ。君のことはうさぎ…って呼んでも?」

「はいっ!勿論です!
 巻き込んですみませんが、ルナのこともよろしくお願いします!はるかさん!」

まだはるかを戦士と目覚めさせることに躊躇いがあるのだろう。

少し表情を曇らせたあと、それでも花が咲いたようにうさぎは笑って頭を下げたうさぎに、はるかも静かに頷いた。

「よろしく」



つづく。






***********

やっちゃいましたかね?

ここまで長かったです。
ホントに。
いつ区切りにたどり着けるんだろう、とか途方にくれたときもありました。
でも、こうしてうpできてよかったです。

たーだーし。
まだ難関はあります。

そう。はるかさん。

この人めっちゃ難しい。

はるかさんってプライド高いだけに自分にすごく厳しい気がするんですよね。
なので、そこらへんうまく表現できるかすごい不安ですが、書き進めていきたいと思っていますのでまたよろしくお願いいたします!


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