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何気に。

こんばんわ。
まだ少し咳が出ますが、昨日よりはましです。
心配してくださった方々、ありがとうございます。(ぺこり)

さて、今回は何気に需要の高い(?)夜うさを書いてみました。
ある放課後の出来事でございます。
うさぎ視点で、やっぱり夜天君ツンデレです(笑)
苦手な方は要注意!

では、続きよりお楽しみいただければ幸いです。

―彼の指先―


あたたかい手。

私の手を誰かが包んでくれてる。

その手を通してさっきまでジクジクと訴えていたお腹の痛みが薄らいでいく。

一体誰だろ…?

私は億劫に思いながらも目を開けた。

「あ、気がついた」

そこには、翡翠色の瞳がこちらを心配そうに見つめていた。
辛そうに眉間にまで皺が寄っている。

「わたし…? ここ、何処……?」

「覚えてないの?」

そんな呆れたように尋ねられても……

えーと…?

今朝から体調が悪くて、でも、休みたくなくて…
ただ、寝不足の体で何時までももつ筈もなく………あれ?

そう言えば意識が途切れる寸前に、呼ばれた。

『月野!』

あれ、夜天君だったの?

と言うことは、ここは保健室…?

「思い出した?」

なんとなく視線の意味に気付いてくれたのか、夜天君は私の手を離し、今度は額に。
夜天君の手がひんやりとしたものに変わる。

「ごめんね…?」

「ったく、なんで倒れるまで無理するの?
 心臓止まるかと思ったじゃん」

そっと額から手が離れる。

うぅ…やっぱり怒ってる…

当たり前と言えばそれまでだけど。
端正な顔立ちの彼が怒ると迫力が違う。

起き上がった私は口元まで布団を引き上げる。

「そんなに辛いなら休めばよかったのに」

ごもっとも。
でも、今日だけは絶対来たかったんだもん。
ただの、その…アレなだけだし……

「だって……」

「なに?」

「………に………ったんだもん……だから…」

「聞こえないよ、月野。も一回言って?」

言葉の半分以上はお布団に吸い込まれて、彼の耳に届かなかったらしい。
でも言うの恥ずかしいし、怒られそう。

「月野?」

「うぅ…だ、だって…夜天君に、会いたかったんだもん…!」

「―――!」

詰め寄られて自棄になって放った言葉に、夜天君の瞳が見開かれた。

ここ2週間ほど学校来なかったり、学校に来ても1コマ授業受けて慌しく帰っちゃったり、メールでしか連絡取り合えなくて、
迷惑かけたら嫌だから、声が聞きたくても電話も出来ないし、正直寂しかった。

それで昨夜のメールで、“明日は一日学校に顔出せそう”なんて内容見たら休めないよ。

あ…思い出したら泣きそう…

そんな顔見られたくなくて顔を伏せた。

「つーきーの。顔見せて?」

「だ、だめ!」

「今結構浮かれてるんだけど?」

へ?

溢れそうだった涙が急に止まり、驚いて顔を上げた。

目の前の夜天君はちょっと顔を赤くしていて、かと思ったら急に頭をわしゃわしゃと混ぜられた。

「わっ!? ちょっ、やてんく…な、なになになにーっ!?」

「あんたさぁ、ばか?」

はい!?

言われた言葉に軽くムカッと来た途端、ふわり、とキンモクセイの香りに包まれる。

あったかくて、優しくて、安心できる場所。

「そんなこと言われたら、怒るに怒れないじゃん」

拗ねて苦笑交じりの夜天君。

いつも飛んでくる嫌味や、からかいの言葉。
それでも最後には差し伸べてくれる手。
なんだかんだ言いながらも彼はとても優しい。
ただ、ちょっと不器用なだけ。

今だってきっとすごく心配してくれていて。
少しでも私が楽になるようにと、体に影響がない程度の『力』を注いでくれていたのも知っている。
言わないのは、私がそのことを気に病まないように。
だから私も『知らない』フリをする。

「今度からキヲツケマス」

「ん。そうして」

僕の心臓止まったらあんたのせいだからね、と念押しに額を押し付けられた。


その後。
私の鞄を持った星野と大気さんがやってきて、『心配だから』と家まで車で送ってくれた。
その車内で繋いだ指先が、冷えた私の指にとても熱く感じたのは…気のせいじゃないよね?


〜END〜


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コメント

はじめましてヾ(´∇`)ノシ

はじめましてヾ(´∇`)ノシこんばんわ。
たまたま飛んでたら素敵な夜うさ小説を書かれているのを見つけました(´∀`)σ)´∀`)
あいりも夜うさ小説書いてますヾ(´∇`)ノシ
よかったらまた遊びに来てください(^ω^*)
更新頑張って下さいね(*^^*)
では失礼しました(´∀`)σ)´∀`)

こんばんわ。

あいりさま、こんばんわ。
コメントありがとうございます!
とっても嬉しいです!
実は、あいりさまのHP、寄らせて頂いた事があるのですよ。
かわいい夜うさ小説ばかりで、ドキドキしています♪
またHPの方にもお邪魔させて頂くと思いますので、よろしくお願い致します。

あまみ

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