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ま、間に合ったぁ!

また飛び込み滑り込みですね…

いい加減何とかしたいところなんですが(汗)

ちなみに、前提ははるうさ、です。
それでも良い!って言って下さる方は、続きからお楽しみください!



~はっぴーばれんたいん?~



「あ、星野!」

「おう、おだんご」

バレンタイン当日の放課後。

珍しく仕事の入っていなかったスリーライツのメンバーの一人。
彼は背後からかかった声に振り返った。

室内の入り口には見慣れたおだんご頭の少女。

「えっとね…今日さ、バレンタインでしょ?」

うさぎの言葉に、彼は一瞬胸をときめかせた。

「お、おう、それがどうした?」

「あのね、」

彼女はごそごそと手提げ鞄を探ると、立方体の白い箱を取り出した。
赤いリボンがかけられている以外はなんの装飾もされていない。
しかし、その中身は恐らくバレンタインに関するものだということは明らかで。
うさぎに思いを寄せる星野にとってはそれだけでも十分だった。

「これ、いつも迷惑かけちゃってるお礼。
 あんまり上手くできなかったんだけど、みんなは美味しいって言ってくれたから多分だいじょぶだと思うの」

「お前が作ったのか…?」

「う、うん…一昨日の休みにみちるさんちで作ったの」

ぴくり

躊躇いながら頷いたうさぎに思わず反応する星野。
何故ならばみちるの家には彼の恋敵である、はるかがいるからだ。

大戦を終えて早半年。
戦士同士でのわだかまりは解け、今は普通に話す間柄である星野とはるか。

ただ、恋敵とは言っても、既にうさぎは衛と数ヶ月前に別れ、今ははるかと恋人同士なのだ。
同居しているみちるやせつな、ほたるもそれをあたたかく見守り、なんの支障もない。
しかし、周りの人間は全員うさぎに対する星野の想いを知っている。当然はるかも。
だからこそ、星野の心境は複雑なのだ。
例え一方通行な恋心だとわかっていても――

と、そこへ。

「あれ、月野?」

「夜天君、大気さんも!」

「おや、月野さん、まだ残っていらしたのですか?」

「あ、そうだ!」

何処からか戻ってきたらしい2人に、うさぎは鞄の中から新たな箱を取り出した。

ひとつはイエローグリーンの、もうひとつにはダークブラウンのリボンがかけられている。

「これは?」

「いつも迷惑かけてるお礼だってさ」

夜天の呟きに応えたのは星野。

「お礼?ですか…」

「はい!3人とも人気者だから私のなんて、って思ったんだけど…」

「そんなことないよ」

恥ずかしそうに笑う彼女の言葉を夜天が遮った。
彼は箱を両手で包み込むと、

「大事なのは、月野が僕たちのことを思って苦手な料理頑張ってくれたこと。
 だから、味は二の次でしょ」

そう言ってうさぎに微笑んだ。

「そうですね。
 それに、お礼をしなければならないのはこちらのほうですよ」

「え……?」

「お前のお蔭だもんな、俺たちの故郷が無事復興できたのも、こうしてまた地球でアイドルやってられるのも、さ」

「そ、そんな……」

照れたように頬を染めるうさぎ。

その様子を愛しそうに見つめる3人。


確かにバレンタインである本日、彼らは朝から大勢の女生徒に囲まれ、休み時間もお昼休憩も息つく暇さえなかったほど。
放課後になって解放され、渡された大量の贈り物を夜天と大気、2人がかりで車に詰め込んできたところだったのだ。
しかし、そんなことは彼らにしてみればいつものこと。

永く、つらい戦いの末に終焉を迎えた悪夢。

名残惜しく別れを告げて星の回復に勤しんだ日々。

開放した『銀水晶』の力があったとはいえ、それでも彼らの星の時の流れで1年を要したのだけど。

彼らはまた、こうして地球でスリーライツとして輝くようになった。

それは紛れもなくうさぎによってもたらされた『平和』。


「今度さ、ちゃんとお礼させてよ」

不意に夜天が悪戯っぽい瞳で言った。

「え? お礼?」

「そうですね。
 まだきちんとしていませんでしたから、いい機会かもしれません」

「よし決まり!また内容は後日ってことで!」

「えぇぇっ!?」

「ちゃんと受け取ってよね、月野」

3人の言葉に慌てるうさぎ。

そんなことを意に介さず3人はすでに乗り気だ。

と、そこへ。

がらり、と教室のドアが開いた。

『うさぎ』

男女2人の声に、彼女は嬉しそうに顔を輝かせた。

「はるかさん!みちるさん!」

「お待たせ。さ、行きましょ」

「はぁい!」

言うが早いか、自分の鞄を手に取り、はるかの隣に並ぶうさぎ。

彼ら2人もスリーライツの3人に負けず劣らずの人気者である。
その証拠にはるかの手には大量の贈り物が詰め込まれた紙袋が2つ、みちるの手にも1つ下げられている。

うさぎははるかの腕に自分の腕を絡め、嬉しそうに口を開いた。

「今日はね、せつなさんやほたるちゃんも一緒にバレンタインデートしようって約束だったの!」

「と言うわけで、僕らは先に失礼するよ」

「ごきげんよう?」

とびきり嬉しそうなうさぎに加え、2人のどこか勝ち誇ったような笑みに敗北を感じざるを得ない。

鞄と一緒に手にしている紙袋には多分、はるかをはじめとする外部太陽系4人へのラッピングされた箱が入っているのだろう。

「また明日ね!」

そう手を振って3人が消えた後、スリーライツのメンバーは揃ってため息をついた。

「やられた、ね…」

「ちくしょー…結局こうかよ」

「仕方ありませんよ。
 向こうが本命なんですから」

「わかってること言うなよ、大気」

「ったく、相変わらず諦め悪いよね」

「うるせー」

「さ、帰りますよ、2人とも。
 帰って月野さんへのお礼の内容を計画しなくては」

「おう」

「そうだね」

大気の言葉に星野と夜天は各自の鞄を持ち、夕焼け色に染まる教室を出たのだった。


FIN


=============================


やれやれ…なんとかアップすることができました。
間に合わなかったらどうしようかと思いました(滝汗)

皆様のバレンタイン小説も楽しませて頂いています。
私の小説もそうであったら嬉しいです。
ではでは、この辺で失礼いたします。
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Re: はじめまして!

こんにちわ。
はじめまして。

コメントありがとうございます!
すごく嬉しいです!
またいらして下さいね!お待ちしております。(ぺこり)

新月

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