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その全てを飲み込んで

こんばんわ。

てーか寒い!ホントに寒い!
5月なのに何故ストーブつけなきゃならないくらい寒いの!
異常気象も大概ですよ!

まぁ、それはともかく。
5月のお悩み月間(こら)につき、新作をUP致します。

まずはゼルリナから。

ゼルの一人称なのでリナは出てきません。
どちらかというと、ゼル→リナ?
それでもな方は続きよりどうぞ。




“その全てを飲み込んで”




(熱い…)

気がついたとき、そこらじゅうが焼け野が原だった。
目の前にはよく見えないが、強大な敵―純魔族―
パーティーのリーダー、リナを中心に攻撃態勢のフォーメーションが展開されていた。

しかし、傍らにはガウリイが血を吐きながら脇腹を抱え、
アメリアは額から血を流しながら体を瓦礫に凭れさせて荒く息を吐き出している。
無論俺も満身創痍で立っているのがやっとだ。
そして、目の前に一人、両足を懇親の力で踏ん張り、術を唱えようと構える少女―リナ―

ぞくり、と肌が粟立つ。
背筋を『なにか』が這い上がるのを感じる。
とてつもない不安。

『よせ!』

俺は思わず叫んでいた。

何故かわからない。

わからないが、どうしようもなくリナが危うく感じた。

俺のセリフに彼女がふとこちらを振り返る。
ふわり、とこの場に似つかわしくない、穏やかな微笑を浮かべた。
その手には、強大な“力”

『だいじょうぶよ』

そして、闇が―広がり―


がばっ!

……はぁ、…っ…はぁ…、は……

跳ね起きたと同時に早鐘を打つ心臓。
過呼吸を起こしたように息が苦しい。
痛む肺と心臓のあたりを鷲掴みにし、なんとか落ち着きを取り戻す。

そこは宿屋の一室。
がらんとした部屋には備え付けのテーブルと一組の椅子。
テーブルの上には俺の旅の装備一式。
カーテンの向こう側はまだ薄暗い。

まだ夜が明けて間もない時間、といったところか。

しかし、夢見が悪いにも程がある。

額には脂汗が滲み、背中も汗で濡れていて寝巻きがべったりと張り付いている。
まだ、先程の光景が目に焼きついている。

知らず握りこんでいたシーツを離し、再び深呼吸をして顔半分を手で覆う。

俺たちの日常を考えればありがちな場面。
だが、夢で見たアレはかなり強大な力を感じた。
そして、彼女の唱えていた呪文は恐らく…―重破斬〈ギガ・スレイブ〉―

恐らく今、リナ以外にいや…リナ自身も制御できるかどうかは危険な領域の黒魔法…
以前一緒に旅をしたシルフィールという女性の神託が正しければ…世界を滅ぼすほどの。

(くそっ…)

唇を噛み締め、俺は罪悪感に体を震わせた。

彼女は…命の危険に何度も遭っている。
と言うより、2度ほど――命を落としかけた。

わかっているのに、記憶として残っているのに…何も出来ない自分がいつだって情けなくて。
それでも少しでも足しになればと各地の魔道士協会や図書館を訪れては知識を読み漁る。
例えそれが自分の体を戻すことに繋がらなくても。

いつか、彼女を自分の手で護るために。

そんなこと、あのリナは決して許してくれないだろう。

わかっていても。

これは俺自身の『想い』だから。


“絶対に、必ず…”


俺は今一度決意を胸に、そっとベッドを降りた。




FIN


==========================

まぁ、ありがちといえばありがちな夢ネタですね。(汗)
リナは普段からかなりの無茶しますから、こういう夢を見てもおかしくはないかと。
おそらくこの後はリナにバレて白状させられるのでしょうね。


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