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あー!楽しみすぎる!

明日は待ちに待った金環日食です!
日食グラス買っといて良かった…
昨日トイ○ラス行ったら売ってなかった…

まさかの完売?いや、まさかね(汗)
などと思ってみたり。(笑)

はて、今回のお悩みシリーズ(まだ言うか)は予定通りライツ+うさです。
ギャラクシアとの最終決戦後、キンモク星でのお話なので、うさぎは出てきません。
内容は、珍しく大気視点(三人称ですが)で。
夜天、大気の自覚編って感じです。
すんごい反応が怖いですが、ひろーい心で読んで頂けると嬉しいです。

では、続きよりお楽しみ頂ければ幸いかと思います。





“それはまるで奔流のように”


星の復興がようやくひと段落したある日、大気はある丘に足を伸ばした。
そこは、彼を含むスターライツにとって思い出深い場所だった。

一本のまだ背の低い木が佇むその場所。

微かな甘い香りを感じながら、彼はそっと腰を下ろした。
確実に日々育っているその木―金木犀―は、地球を旅立つ折にある少女から貰ったもの。
その少女の笑顔を想い、大気はそっと微笑した。


“元気で、いらっしゃるんでしょうか…”


ありきたりではあるけれど、まるで夏のヒマワリのような女性だった。

艶やかに零れる金色の髪、澄んだ空色の瞳、華奢な体躯、弾けるような笑顔…その全てはまだ心の奥に鮮やかに焼き付けられている。
それはきっと他の2人も同じだろう。

今は遠く、手を伸ばすことさえできないけれど…


「なにやってんの、こんな場所で」

「……夜天…貴方こそ、もう寝ている時間ではなかったのですか」

「ちょっと、ね…
 大気こそ、いつもなら部屋で読書でもしてるんじゃなかったの?」

意味有り気に肩を竦めたあと、現れた夜天は大気に問いかけた。
しかし大気もまた、静かに笑っただけ。

その表情に、夜天は少し驚いたように瞳を見開いた。

少し切なく憂いを含んだ色。
もう一人の仲間である星野が、地球にいた時に見せていた顔とよく似ていた。

「気になる?」

「はい?」

「月野のこと」

彼の口から出た名前に少し驚きつつ、大気は正面を見据えた。

「あの方のことを忘れることができないのは、夜天も同じでしょう…?」

「そういう誤魔化し方、大気らしくないし好きじゃないってわかってる?」

珍しく真剣な態度で大気の背中を睨みつける。
しかし、彼はそれをわかっていながら更に遠くを見つめるように視線を動かした。

「時々鬱陶しいけど、まだ星野の方が素直でわかりやすいよ」

「俺が何だって?」

『!?…星野…』

2人が顔を上げたそこに佇むのは、黒髪を束ねた星野だった。
彼は大気と少し離れた場所に腰を下ろすと、そっと小さな金木犀を見やった。
そして懐かしそうに目を細め、大気と同じように視線を遠くへ投げた。

「で? お前らも此処にいるってことはおだんご絡みか?」

「そういうわけじゃ…」

意地の悪い笑みを浮かべる星野に、むすっとしたように顔を逸らす夜天。

「隠すことないだろ、夜天。
 俺もおだんごの気配感じに来たって、わかってるんだろ」

「星野…では、貴方も…?」

「なんだ、大気もか」

そう言って、もう一度金木犀へと視線を戻した。
夜天と大気もそれに続く。

まだ香り放つことのない小さな木。

しかし、その成長は著しく、普通の植物のそれとは明らかに違っていた。

そして木から感じ取れる力…それは、永き戦いに終止符を打った少女の輝き。

微力ながら流れてくる優しい光は、復興に力を注ぐ彼らの希望で、安らぎだった。

「不思議だよね…」

しばらく黙っていた夜天がぽつりと言った。

先を促すように彼を振り返る星野と大気。

「ドジでさ、おっちょこちょいで、テストじゃ赤点ばっかでさ…」

「それに、泣き虫で素直じゃねーし、すっげー鈍感だしなぁ」

「ですが、誰よりも優しくて、この世界を愛していた人でしたね…」

「ふーん…なーんだ、やーっぱり大気ってば月野のこと考えてたんじゃない」

唐突な夜天の言葉に大気ははっとなった。

「べ、別に私は…―!」

「なんか珍しいな。大気がそんな慌て方するなんて……
 ……あー……そーゆーことか…ふーん…なるほどねぇ…しっかし大気もおだんご狙いかよ」

「ちょっ!星野!勝手に自己完結して事実を捻じ曲げないで下さい!」

「そうだよ!それに『も』ってなんだよ、『も』って!僕は別に――!」

「誰も夜天までおだんごのこと気になってるとは言ってないぜ?」

「!?」

絶句して言葉を失う2人。
してやったりとばかりに星野は笑って続けた。

「俺は構わないと思うぜ。どうせ諦めきれない恋だってわかってたし…
 キンモク星の復興が完全に終わったら会いに行くつもりでいたしな」

「やっぱりまだ吹っ切れてないんだ?」

「そんな簡単に忘れられねーよ。忘れるつもりもない。
 例え叶わなくたって…俺は今でもあいつのことが好きだから…」

苦笑する星野が少し痛々しくて、それでも「好きだ」と言い切れる潔さが大気には眩しく見えた。
それはどこか、自分が想い始めた少女とどこか似ていて。
ただ、その気持ちを言葉にするのことが躊躇われるのは、星野のせいではない。

あの少女が背負う「運命」と「未来」。

それを知っている以上、安易に口にすることができない。

してしまえば後戻りができないこともわかっているから。

口にするには、あまりに彼女の荷は大きく、あまりに重い…

「また大気ってば難しいこと考えてるでしょ」

「え……?」

「眉間、皺寄ってた」

「え、あ…こ、これは…」

夜天が悪戯っぽく笑って彼の額を小突いた。

しどろもどろになる大気に、夜天は肩を竦めた。
そしてうーん、と唸って体を縦に伸ばし、諦めたように言い放った。

「あーあ、もう良いや。僕認めちゃお」

どこか楽しげに上空を見つめる夜天に面白そうに片眉を上げる星野。
大気はその様子をただじっと見守っていた。

数十秒後、視線を星野に移した夜天が真顔で彼の名を呼んだ。

「星野…」

「なんだ? 夜天」

「僕も、月野のことが好きだ」

どきり、と大気の鼓動が跳ねた。

こんなに真剣な表情で、瞳で、誰かへの想いを打ち明ける姿を初めて見た。

あんなに他人に無関心で、プリンセス一筋だった。
仲間の自分たちにでさえ自らの領域に踏み込ませず、こちらに踏み込んでくることもなかった。
そんな彼を変えたのは…

“まったく、凄い人ですね…貴女は…”

ここにはいない、あたたかな輝きを持つ少女を想い、大気は知らず笑みを零した。

出会ってから別れまで、そんなに長い時間を共にした覚えはない。
しかし、その僅かな期間で自分だけでなく、星野の、そして夜天の心までも惹きつけた…

「仕方ありませんね。私も、認めますか…」

「たい、き…?」

星野の掠れた声が聞こえる。
しかし、そんなことはどうでもいい。
驚いたように瞳を見開いている夜天のことも構わない。

思い出にするなど、はじめから無理だったのだ。

自覚した思いを止める術もない。

それだけ自分の中で彼女の存在が大きくなっているのだ。

そう、識ったから。

「私も、月野さんが好きです」

胸の奥が熱い。

気持ちを言葉にしただけなのに。

こんなにも鼓動が早くなる。

真面目であることしか取り柄のない、頑なだった自分にこんな「熱」が芽生えるなんて思いもしなかった。

だから、

「負けませんよ、貴方たちには」

先手必勝とはいかないが、牽制だけは忘れない。

折角何もかもを考え、覚悟を決めたのだ。

負けられない。

絶対に。

「いいよ、僕も全力出すから」

「ちょ、待て!俺だって!!」

「いいでしょう、フェアにいきましょう」

でも、その前に自分たちにはまだやるべきことがある。

「頑張らなきゃね、星の復興」

夜天がにやり、と口角を上げた。

「あぁ、折角おだんごが救ってくれたんだもんな」

懐かしそうに目を細める星野。

そして、最後に大気が。

「早くお見せしたいですね、この星の本当の姿を」

逢いたい。

こんなにも。

逢って、伝えたい。

お前が、

君が、

貴女が、

『愛しい』と。


=FIN=




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コメント

ごぶさたしてます!!

UP遅くなって申し訳ありませんでした(土下座)!

でもUPしたからには、毎日読める~~と、一人悦に入っているわたくしでございます。

今回のライツ→うさ、もう、最高です~~。
いいなぁ、うさこ総受。うさこ総愛されvv
理想です!!

でも、みんなはるかさんに敵わなくて、悔し涙を流すがいいさ(笑)とちょっと意地悪な感じで見守りたいと思いますv

こんばんわです!

コメントありがとうございます!

いいえ!
UPして頂けて嬉しい限りです!

ライツ→うさお気に召していただけたようで、嬉しいです!
とうとう大気さん参戦ですよ…
勢いで書いちゃったけどだいじょぶかなぁ…(笑)
今後また大気さんが出てくるようでしたら、見守ってあげてください(^^;)

では、また!

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