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やっぱり楽しい、かも…


こんばんは、新月です。

本日はぞろろびの日だそうで…(笑)
投稿し損ねると後悔しそうなので、今のうちにうPしておきます。

今更ながらにエニエス・ロビー編後の設定でございます。


まだ恋人未満。
どころかゾロが自覚もしてません。(おい)
よろしければ、続きよりお楽しみ頂ければ幸いかと思います。





**薄桜色のぬくもり**



ごつごつごつ………


廊下を歩いてある部屋を目指す。

その右腰には3本の刀。
片手には小さな紙袋。

腕や胸には真新しい包帯が巻かれていて、戦いの激しさを今も思い出させていた。

ぱたん

「あ、ゾロ」

「チョッパー。どうだ、傷の具合」

ゾロ、と呼ばれた彼は同じ船に乗るトナカイの名を呼ぶと、部屋の中にいるであろう人物の具合を尋ねた。

「うん、この分なら1週間くらいで治ると思う。でも……―――――」

その先の言葉を躊躇うトナカイ船医に、彼は黙って扉を見つめた。

「それも、俺たちがこれから一緒に居てやりゃあ解決できるだろうよ」

「ゾロ……うんっ!そうだな!大丈夫だよな!あ、俺っ街の方診てやる約束なんだっ行ってくる!ロビンのこと、頼むな!」

「あぁ…気をつけろよ」

てけてけと去っていくチョッパーを見送り、彼は再びドアに向き直った。

他にも目を覚ました者もいるが、ダメージの大きさに未だベッドから起き上がれない者もいる。
だが、彼女の…ロビンの場合は……心の傷の方が心配だった。

長身で華奢な身体に負った傷はあまりに深い。
自分たちが助けた今でも、奥深くに根付いている闇が彼女を飲み込みかねない。
それだけが気がかりだった。

だからこそ、彼女の元へ足を進めたのだ。

「ったく…柄でもねぇな…」

左手中にある紙袋に目を落とし、彼は自嘲気味に笑った。


この感情が何なのか、わからない。

しかし、今は彼女の心が少しでも楽になればいいと思う。

ただ、それだけだ。


言い訳のように心の中で呟き、彼は顔を上げて部屋の扉をノックした。

「はい?」

「…入るぞ…」

扉をくぐると、ベッドの上に座っている彼女がこちらを見ていた。

「あら、剣士さん…」

「チョッパーから聞いた。一週間もすれば治るそうだな」

「えぇ。船医さんの腕は流石だわ」

話す彼女の微笑みはどこかすっきりとしていて、翳りはない。

その事にほっとしながらも当初の目的を果たそうと彼女の元へ歩み寄る。

「どうかしたの?」

不思議そうに首を傾げるロビン。

「やっぱり…まだ、消えねぇな」

能力者である彼女を戒めていた海楼石で出来た手錠の痕。

まだ赤黒く残るそれは痛々しく、ゾロは苦く顔を顰めた。

「仕方ないわ。でも、大丈夫よ。そのうち消えるわ」

視線に気付いて言った彼女はふわりと笑った。

「じゃあそれまで、これはめとけ」

「え?」

ぱさり

小さな紙袋を彼女の膝の上に投げ出す。

開けても?と視線で問う彼女に無言で頷くゾロ。

カサカサと音を立て、開封されていく紙袋。
そして。

「これは……」

中から出てきたのは薄い桜色のリストバンド。
腕を強化するためのそれとは違い、タオル生地で出来たそれはとても柔らかい。

はめてみてわかる。

あたたかく包み込まれた両手首。
決して締め付けることのなく痕を隠してくれるアイテム。
そして自分でも驚くほどに、その色は自分に馴染んでいた。

「どうだ?」

「………、私のために?」

「外に誰が居るってんだよ」

事実を確認させられ、羞恥の為かゾロの顔が赤い。

見上げてくるターコイズがかった黒い視線を受け止めきれず、明後日のほうを向く。

「…………りがと……」

「ロビン?」

くぐもった声にちらりと視線を戻すと、そこには一筋の涙。

「ありがと…剣士さん」

「お、おいっ泣くな!てめぇを泣かすために渡したんじゃねぇっ」

「……っ、ごめ…なさい…でも、」

「でももしかしもねぇっ!泣かれるのは、……―――っ苦手なんだっ!」

「剣士さん……」

ゾロの言葉に、しばらく呆然と見上げていた彼女だが、やがて朝露を含んだ花のように微笑んだ。
冥い影を振り払った、少女のような無邪気な瞳で。

「もう謝罪の言葉は受けとらねぇからな。
 その代わり…もう2度と、勝手に居なくなるんじゃねぇぞ」

絶対だ、と念を押すと、ロビンが小さく頷いた。

それを確認すると、ゾロはならいい、と誤魔化すように彼女の頭を撫でた。

くすぐったいと肩を竦めて笑うロビン。


その表情を、護りたいと思った。


誰よりも寂しさを知りながら、言葉に出来ない彼女を。


悲しみを抱えたまま生きてきた過去まで。


そして、ようやく取り戻した今もこれから進んでいく未来さえも。


自分の中に芽生えた感情がなんなのかわからなくても。


確かに、自分の心は……―――――


=============================


どうやら本格始動です。
この2人ってなんであんなかっこいいんでしょう!

どんどん書いて、ほかのサイト様みたいな2人が書きたいものです。

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コメント

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Re: タイトルなし

こんばんは♪
早速お出で頂いて、コメントまで…恐縮です!
まだ始めたばっかりなので、ぞろろびの作品が少なくて申し訳ありません。(汗)

いつももな戸さまのイラスト見てにやにやが止まりません(笑)
これからも可愛いぞろろびイラスト&漫画楽しみにしてます!


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