スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

遅刻したーっ!

こんばんは、新月です…

やってしまいましたよ。
大遅刻ですよ。ごめんね、はるかさん…(汗)
動画探したりしてたら、いつの間にやら創作の種すら生えなくなりましてちょっと焦りましたが。

はるうさです。

妄想大爆発の内容なので、覚悟して読んで下さいね。(いつもだ)
では、続きより、お楽しみ頂ければ幸いです。





-family-



フォー……ン

真っ赤なボディに流れる白地のラインと黒字で書かれたチームのロゴマークがデザインされたレースマシン。
その運転席に座っているのは、1ヵ月後に大会を控えたはるか。
今年高校卒業を控えたうさぎは、みちるたちに誘われ彼の練習場所へと見学に来たのだ。

目の前を走り去っていくマシンの速さに言葉も出ない。
ただただ目で追って感動するばかり。

何周回っただろうか、はるかの操縦するマシンがピットに戻ってきた。

「あ、戻ってきた♪」

「最近本当に調子がいいのね」

ほたるが嬉しそうに観客席から身を乗り出し、みちるは風に煽られる髪を手で押さえながら微笑んだ。

「さ、行きましょうか、うさぎさんも」

「あっ、はい!」

静かに腰を上げたせつなの声に我に返り、慌ててうさぎも立ち上がる。
その様子が微笑ましくて、せつなとみちるからくすり、と笑みが零れた。

彼女たちの大切な家族―はるか―と大切なプリンセス―うさぎ―が思いを重ねてまだ日は浅い。
しかし、ほたるを含めた3人は知っていた。
はるかとうさぎがどれだけ長い間悩み、もがいて、遠回りをして、涙を流したか………

そんな2人を見ていられなくて、彼女たちは心を決めた。

“2人の幸せの為に”

揺るぎない未来は確かにあるかもしれない。
しかし、そればかりを憂いても今の2人の気持ちを変えることは不可能だ。


互いが互いを必要とするなら、いくらでも心を砕く。


例えそれが赦されないことだとしても。


それが自分たちに出来る、唯一のことだと信じて。


頑ななはるかをみちるが諭し、せつなが塞ぎこむうさぎを宥めた。
何度も手を伸ばしながらも躊躇う2人がもどかしくて、ついに痺れを切らしたのは静かに祈り続けていたほたるだった。


『何で素直になっちゃいけないの!?どうして好きなのに抱きしめちゃいけないのっ?
 運命られた『未来』があるからってそんなのっ…―――そんなのただのいい訳だよ!
 はるかパパの意気地なしっ!素直じゃないうさぎさんも大っ嫌いっ!』


大きなアメジスト色の瞳から涙をぼろぼろ零しながら放った激情に、4人ともが驚いたものだ。

セーラー戦士として理屈が分かっていても、ほたるはまだ子供で、どうしても感情が先に出てしまいがちだ。

でも、だからこそ…みちるやせつなが言えなかったことを素直に伝えてくれた。
そのことに、誰もが感謝していた。

お陰で今の2人があって、こうして共にいられるのだから………



「はるかパパ!」

「ほたる!」

オイルの匂いが充満するピットに降り立ち、ヘルメットとグローブを外したはるかの姿を見つけてアスファルトを駆けていくほたる。
はるかはその小さな身体を満面の笑みで迎え、抱き上げる。

「パパ、すっごくかっこ良かったよ!」

「そう? ほたるが褒めてくれるなんて嬉しいな」

「本当よ!せつなママもね、今日はいい走りだって褒めてたもの!」

「せつなが?」

「ほたる!」

意外そうに見開いたはるかの瞳に、頬を赤くしたせつなが映った。
逸らされている視線が、ほたるの言葉が真実であることを告げていた。

抱いていたほたるを地面に下ろし、はるかは嬉しそうに微笑んだ。

「ありがとう、せつな」

「わ、私は本当のことを言っただけで…」

「あら、普段はそんなこと口にしないくせに。せつなも案外素直じゃないわね」

くすくす楽しそうに笑うみちるに、せつなの頬がますます紅潮する。

「みちるっ!私はただはるかのことを心配して…―――!」

「せつな…」

「せつなママ…」

「……ありがと、せつな。これからも気をつけるよ」

「私たちだけじゃなく、うさぎさんの為でもあるんですからね」

「…そうだね。おいで、うさぎ」

せつなの真剣な眼差しに目を細めると、みちるの隣で微笑んでいた彼女に手を差し伸べた。

「え、あ…でも///」

「ほら、大丈夫よ。今日は記者関係者もいないみたいだし」

とん、とみちるに背中を押され、一歩前に踏み出すうさぎ。
目の前には変わらない笑顔を浮かべたはるか。

くすぐったい気持ちになりながら、うさぎはその手を取った。

「どうだった?」

「え、よ、よく分からないけど、かっこ良かったです!
 すっごく速かったし、『風』と一緒になっていたというか……」

「うさぎ…」

「私もそう思ったよ、はるかパパ!」

「あらあら」

みちるが微笑ましいと思っていると、はるかの後ろから男性が近づいてきた。

「おいはるか!」

「あぁ、石崎さん」

「まーた美人の家族連れて、休日サービスかい?
 と、あれ? そちらのお嬢さんは初めて見る顔だな」

顎鬚を生やした、40代後半の体格のいい男性。
はるかと同じスーツを着ているところをみると、チームのメンバーで多分古株なのだろう。
そんなことを思いながら、ぎこちなく会釈をする。

「月野うさぎです」

「へぇ、可愛い名前だなぁ…はるかの彼女かい?」

「ようやく手に入れた、至高のプリンセスですよ」

はるかの言葉に、抱き寄せられたうさぎは頬が熱くなるのを感じた。

「へぇ!はるかがそこまで言うなんて珍しいなぁ」

「そう、なんですか?」

「―――っ、石崎さん!」

「なんだはるか、珍しくムキになるじゃないか」

「……当たり前ですよ。彼女はそういう対象で収まるような存在じゃないんですから――――」

珍しくまじめな表情をするはるかに、石崎も表情を改めた。

「……いい顔するようになったな」

無茶はやっていたが、自棄を起こすような走りは少なくなったここ数年。
護る人が増えたと言う話を聞いてから、安定した走りと成績を残していた。

なのに、半年前から苛立つような走りを始めて、自分たちの肝を何度冷やさせたか。
模擬レースでは無理な追い越し、接触が当たり前。
クラッシュしたことも何度かあった。
どんなにそれを責めても、哀しそうに瞳を伏せるばかりで。

それがどうだ。
先週あたりから突然吹っ切れたように風を掴みだした。
タイムは毎回好記録。
このままなら次のレースは頂いたも同然。
それくらいに走りが一変したのだ。

「そう遠くない未来に、家族として迎えようと思っていますよ」

「は、はるかさんっ!?」

「まぁ、はるかったら。せっかちさんね」

「うさぎさんは嫌なのですか?」

「私は大歓迎よ!空いてるお部屋はまだあるんだから」

「あんまり見せ付けないでくれよ、若いモンがやる気失くしちまうからな」

冗談とは取れないはるかのセリフに慌てるうさぎ。
そこへみちるたちが追い討ちをかける。

「え? えと? で、でもでもっ…!」

「こら、あまり困らせるんじゃないよ」

はるかが見かねて嗜めるが、彼女たちは悪戯っぽく笑うだけで。

「だってうさぎったら可愛いんですもの、つい、ね。せつな」

「そうですね。うさぎさんがいらしたら、また賑やかになるでしょうし、ね。ほたる?」

「うん!きっともっと毎日楽しくなるよね? はるかパパ!」

からかうような、でも、期待に満ちた3対の異なる瞳。

優雅に微笑むみちる。

静かに髪を揺らすせつな。

無邪気に手を取るほたる。

そして、

「はるかさん?」

腕の中でうさぎが不思議そうに瞬きをした。


あぁ、そうだな…


「……もう少し落ち着いたら話をしようか、うさぎ」

そう言って、はるかは彼女の左手の薬指にそっと羽のような口付けを落とした。

途端。

ぱあっとうさぎの顔に朱が散って、泣き出しそうな、でも本当に幸せそうにはにかんだ。


また一人、大切な家族が増える。

みちるたちの胸が知らず、高揚した。

誰でもない。

何よりも大切であたたかい存在が傍に居てくれる。

そんな毎日を想像するだけで、未来の不安より期待と希望が上回る。

その胸のうちを隠し切れず、みちるたち3人は抱きしめられているうさぎごと、はるかに抱きついたのだった。

こんな幸せ、きっと他にないのだから………―――――


fin


============================


いかがだったでしょうか…?
なぜかプロポーズちっくになった今回の話。

外部家族に愛されているうさぎちゃんが好きなだけですv
なんだかんだでほたるが一番最強な事実も否めない(笑)
まだまだ今年も頑張っていきますので、またよろしくお願い致します!


関連記事
スポンサーサイト

<< ま、間に合ったかしら? | ホーム | さて、本年最初の投稿は。 >>


コメント

ご無沙汰ですっ!

甘くて素敵な創作を、拝読させて頂きありがとうございます!!
やはりあまみさまのはるうさは、素敵です。

負けていられない~~と思いつつ、なかなかエンジンがかからず。がっくりなわたしですが、また構っていただけると嬉しいですvv

いつもメッセージなど、ありがとうございますv
すごく癒されてます。

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

 ホーム 


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。