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ま、間に合ったかしら?



こ、こんばんはっ!
また遅刻するところでした…
本日はロビンちゃんの誕生日だというのに…(汗)

その割に書いた話は誕生日と関係なくなってしまいましたが。だめじゃん。

ぞろろび大丈夫!ばっちこいって言って下さる方は続きよりどうぞ。
お楽しみ頂ければ幸いです。





――白の護り――



腕が痛い。

掠めただけとはいえ、血が滲めば痛いのは当然のこと。

しかし、こんなところで死ぬわけにはいかない。

せめて背後に居る子どもたちだけでも逃がさなければ。


でも―――――!


―――キィン!


覚悟を決めて手の花を咲かせようと構えたその時。

滑り込んできたのは白い背中。

「――――ッ剣士さんっ!?」

「おぅ、呼んだか…?」


しゃらり、と3連のピアスが涼やかに揺れた。


にやりと笑う彼の目の前には、白い体毛を全身に纏い、上顎の犬歯が大きく隆起したサーベルライオン。
その巨大な犬歯を、ゾロは2本の愛刀で完璧に受け止めていた。

一方、サーベルライオンは突然飛び込んできた人間に自分の武器を止められ戸惑っていた。

押すことも引くことも出来ない。
何十倍という対格差を諸ともせず、眼光鋭くこちらを睨みつけてる人間に……―――――

「おいロビン!
 ぼーっとしてねぇでガキども連れて離れてろ。話はあとだ」

「……っ待って、剣士さん!」

「あぁっ?」

「そのサーベルライオン、出来ることなら傷つけずに倒してちょうだいっ!」

「あんだと?!」

サーベルライオンを睨んだまま、ゾロは彼女の言葉に顔を顰めた。

「体毛の白いライオンの毛皮は稀少で高値で取引され、肉質が上等だと聞いたことがあるの!」

「それがどうしたっ!」

「丸ごと持って帰れば船上の資金と食料事情がかなり変わるわっ!」

ロビンの説明にしばらく考え込んでいたゾロだが、仕方ねぇなぁ、と巨獣の牙を受け止めたままで刀を返す。
その顔には先程よりも深い、不敵な笑み。

「ねぇおねぇちゃん」

下からの可愛らしい声にしゃがみこんで、自分のスカートに捕まっている少女の視線に合わせるロビン。

「なにかしら?」

「あのお兄ちゃん殺されちゃうよぉ!」

「そうだよ!あいつ、この辺でいっちばん強いって有名なんだ!」

「この間も黒いサーベルライオンがあいつにやられるとこ見たんだ!」

次々と口を開く子供たち。
彼らはすでに泣きそうな顔でゾロを止めてくれと懇願している。

しかし、ロビンはそっと少女の頭を撫でると、「大丈夫よ」と微笑んだ。

あまりに穏やかで場違いな表情に子供たちの動きが止まった。
その隙をついて、彼らを素早く抱き寄せ、ゾロの邪魔にならない場所へと移動する。

「お姉ちゃん?」

「彼が負けるはずないわ」


キィン!


澄んだ音が森に響く。

ゾロがサーベルライオンの牙を弾いたのだ。


「だって彼は……―――――」


怯む巨獣。

瞳の鋭さを増した彼が地を蹴った。


『一刀流……!』

「将来、大剣豪になる人だもの」

『三十六煩悩砲!!』






「―――ったく、よくあれだけ騒いでられるな……」

悪態をつくゾロの隣に並ぶのはロビン。
眼下で繰り広げられているどんちゃん騒ぎを展望台から眺めながら、「しかたないわ」と苦笑する。



勝負は一瞬だった。

反撃の隙を与えられることも無くゾロの攻撃を食らったサーベルライオンは、白目をむいてその巨体を転がしていた。
その光景に口を開けたまま呆然としている子どもたち。

賞賛の言葉を次々と飛び出させる彼らを町の入り口まで送り届け、獲物を持ち帰った瞬間からお祭り騒ぎだった。


ナミは瞳をベリーにして奇声を上げ、『肉だぁぁぁっ!』を繰り返すルフィ。

面白くなさそうに、しかし上機嫌で腕を振るうサンジを手伝うのはウソップとフランキーとブルック。

既にサーベルライオンは毛皮を剥がれ、その巨体はサンジとゾロによって解体されている。

サンジが肉の3分の2を保存食にするための準備に30分を要し、残りの3分の1が今まさにクルーの腹の中に納められようとしていた。

そして、チョッパーは。


「で? 怪我は」

「たいしたことなかったわ。
 消毒もしてもらったし、念のためといって化膿止めと抗生物質も貰ったから」

「そうか」

ほっとしたように、ゾロは手にある酒瓶を傾けた。

目に付いたのは彼女の二の腕に巻かれた白い包帯。


―――怪我に気が付いたのはサーベルライオンを倒したあとだった。
倒したサーベルライオンを見上げている子どもたちに聞こえないように話を進めれば、彼らに能力を晒してパニックにさせたくなかったのだそうだ。

「でもどうしてわかったの?」

「ん?」

ロビンは手摺に両肘を付いて彼のほうへ首を傾けた。

階下では、先程彼女の治療を終えたチョッパーが、ようやく肉に齧り付いているのが見えた。

「私が…森の中にいること」

確かにナミたちには伝えた。
遺跡の探索に出かけるから、夕方まで戻らないことを。

しかし、その途中で巨獣に襲われそうになっている子どもたちを見つけ、思わず飛び出してしまった。

いくら戦闘に慣れていても相手は巨獣。
背後に子ども3人を庇いながら逃げるのはなかなか骨が折れた。
負わされた傷が痛み、いよいよ状況が悪くなり能力を使用する覚悟を決めたところへゾロがやってきたのだ。


一瞬、夢かと思った

胸の奥が震えて、心臓の高鳴りを抑え切れなかった

その感情の鎖から解放したのは、ゾロが自分を叱咤する声だった


「さてな。だが、呼んだ気がした…お前が」

「―――、私、が……?」

「あぁ。名を呼ばれただけだったが確実にお前だってわかった。
 何でかわからねぇが胸騒ぎがしてな…その瞬間船から飛び出してた」


(呼んだか、ってそのことだったのね……)


信じられなかった。


確かに自分は心の中で呼んだ。


彼が…ゾロが居てくれればこの場を切り抜けられるのに、と。


だからと言って本当に…………


「――――ありがとう、剣士さん」


「――っ!……あぁ、無事で何よりだ」



頬に軽いぬくもり。
一瞬のそれに驚きながらも、彼女の微笑に苦笑し、照れたように明後日の方へ視線を逸らした。


サウザンドサニー号のクルーたちの宴はまだまだ続きそうだ。

明日もまた騒がしい日になるだろう。
せめてそれまでは、静かに刻を過ごそう。

赤い液体の入ったグラスと、大きな酒瓶。

小さくかちりと合わせて静かに微笑む。

まだまだ夜は始まったばかり……―――――



FIN



============================


せ、せーふ?

誕生日全然関係ないけどね(汗)

最近あにめでも絡みが多いので萌え要素満載。
そんな2人がいつまでも仲良くしてたら嬉しいです♪
ロビンちゃんのこと頼みますよ、ゾロ!

では最後になりましたが、ロビン嬢!誕生日おめでとう!
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